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[第3章]道中は、それぞれのキャラが滲みでていた。

登山の途中でお会いした93歳のおじいちゃん。道行く人に、ことごとく年齢を聞かれていた。
さて、道中であるが、炎のスパルタ教育の二人を残し我々は着々と目的地へ近付きつつあった。
休憩中、ニューカレドニア帰りのサロン・ド・ユキと「ルルル」笑いの嶋さんは、いつも同じ姿勢をしていた。休む時も、タクシーの運転手さんの言いつけ通り座ることもせずに立ったまま。杖を持つ姿勢までそっくりだった。この二人、今日会うのが2回目とは思えないほど息がピッタリだった。

修行僧か、はたまたキャディーかという出で立ちの、仲良し二人組(ニューカレドニア帰りのサロン・ド・ユキと、「ルルル」笑いの嶋さん)。

仲良し二人組は、寄り添うように富士山からの絶景を眺めていた。
涙目ササベッチは、先輩ノブコがスパルタ教育中なので、そっとしておくことにして、今回の登山で、ちゃんと登れるかと心配していた第一位は、「ルルル」笑いの嶋さんだった。でもニューカレドニア帰りのサロン・ド・ユキと仲良く登ってる。第二位の若社長もなんとか、登ってきている。そして、見事第三位にランクインしていた杉であるが、なんとか皆についてきてはいてるが、半分死んでた。休憩中は全身で死んでた。証拠写真を見ればそれは明らかだ。

若社長は、息絶え絶えの中、頑張っていた。

まず7合目の前から風呂上がりのように汗をかいていた杉。その風貌は完全に、オッサンだ。

七合目から八合目に向かう間も休憩という生優しいものではなく、まさに死んでいた。

八合目から九合目の間の休憩中。ふと見ると、行き倒れのオッサンが一人居た。
問題の人である。そう、さびしんぼうイケモのことである。さっきも紹介した通り、彼は、戦禍を逃れて疎開先に向かう途中に我々と合流した。彼のザックの中には、ドリフで使うような大きな鍋や、ウラの畑で取れたサツマイモなどの他、中学生の時に買った太宰府天満宮のお守りや、小学校の時から大事にしているビー玉、そして、得意のランニングシャツ(タンクトップではない)が3枚ほど入っていた。道なかばで帽子を被って、嬉しそうにしていたが、登っていくにつれ、凄まじい戦時下のことが脳裏に思い浮かぶのだろう、時折寂しい表情をしていた。頑張れイケモ!高度成長期が、君を待っているゾ。腐ってはダメだ!

帽子を被って嬉そうに笑うイケモ。帽子にはおかしなマークがついている。彼のザックの中には、疎開先へ持って行く野菜がイッパイ詰め込まれていた。

イケモの姿にはいつも寂しさが漂っていた。

頑張れイケモ。みんな君の味方だ!

[第4章]緊急セミナー開催。
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