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幸福な仕事
物心がついてまず僕は、タクシーの運転手に憧れた。小さい頃からクルマが大好きで、一日中好きなクルマを運転していられる仕事に憧れたのだ。小学校に入ってからは、プロ野球の選手になりたいと思い始めた。プロ野球の選手は実は今でもなりたいと思っている。もちろんなれる訳ない。それから華やかなファッションデザイナーを夢見、小説家の悠々自適な生活を企み、海上自衛隊に入って、坂本竜馬の意志を継ごうと一念発起したりした。しかし、どれも達成できていない。しかし今は、幸福な仕事ならどんな仕事でも良いと思っている。が、この幸福な仕事を得るのは、有名企業に勤めることでも、高い給料をもらうことでもない。それはどんな人たちと出会えて、どんな人たちと一緒に仕事ができ、どんな人たちと一緒に喜びを分かち合えるか、それが問題なのだ。会社や職種や仕事内容も言うまでもなく大切な要因だ。しかし、結局は人なのだと思う。だから僕は、いい人たちと出会って、いい人たちと一緒に仕事をして、いい人たちと喜びを分かちあうということを最大を目標として、幸福な仕事に辿り着きたいと思っている。 (1996年7月)
これは、ちょうど独立したての頃に書いたモノだと思う。これから世の中を自分一人で渡っていくような洋々とした気分と、本当に仕事が来るのだとうかと考え始めると夜も眠れないという、まるで思春期の少女のように揺れ動く気持ち中で、これだけは譲れない!これだけは守って仕事をしたい!そんな想いで書いたようなおぼろげな記憶がある。いつも思うのだが、しかしまぁ本当によく独立できたものだ。人付き合いは下手で、どちらかというとしゃべらんタイプ。好き嫌いがハッキリしていて、思った事はすぐ顔に出る。ワガママで、マイペース。そんな僕が今ではいっちょ前にシャチョウとして会社を運営している。自分でも信じられない。しかし、今でも幸福な仕事の条件は自分の中では変わらない。そして今は、その想いが実現できているような気がする。ただ会社も進化を遂げていかねばならない。この先どうなるか?楽しみだ。
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