江田島海軍兵学校へゆく。

 念願の江田島へ行ってきた。司馬遼太郎の名作“坂の上の雲”の主人公である秋山真之が卒業したということで、前から行きたいと思っていたがやっと想いが叶った。当時は海軍兵学校として、今は海上自衛隊の第1術科学校として、多くの卒業生を輩出している。中でも印象深かったのは、卒業生の寄付で建立された教育参考館の見学だった。中には東郷平八郎や山本五十六の遺髪があり、もともと海軍の必要性を解いた勝海舟や坂本龍馬から始まり、第二次世界大戦までの海軍の資料など14,000点が展示されていた。歴史小説や本でしか知らない人たちの遺品や遺書などは深く心に染み渡った。
 その日はGWだったからか、朝一番の見学コースに100名以上の方々が来ていた。日露戦争だとか、海軍だとか言っている僕のことを一刀両断に「右翼」だとか言う人は少なくない。しかし、ここ江田島に大勢の人たちが見学に訪れ、そして熱心に引率者の話を聞く姿を見て、まだまだ日本は安泰だと思った。
(2000年5月5日)
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