歴史の町・萩へ。
(2006.05.08)

ゴールデンウィークは、念願だった歴史の町・萩に行ってきた。

 GW前は沖縄かサイパン行きも考えていたのだが、歴史オタクの自分としては、未だ萩に行けていないことが口惜しくて、やはりここは萩に行くことにした。

 もちろん最大の目的は、幕末から明治にかけて優秀な人材を多く輩出した地に足を踏み入れ、松陰先生(萩の人はみなこう言っていた)や、高杉晋作と同じ場所の空気を吸ってみたかったこと。
 ということなので、今回の最大の目玉は松下村塾と高杉晋作生家であり、そしてもう一つ、山口市湯田温泉出身の詩人・中原中也の生誕地(記念館)に行くことだった(あと秋芳洞も)。

 行ってみて、久しぶりに「世に棲む日日」や「花神」を読みたくなったし、中原中也の詩も、じっくり読み返してみたくなった。
 が、今回の萩旅行で一番印象に残ったのは、当初は行く予定の無かった“津和野”の町並みだった。
 なんと言えばいいか、新緑の美しい山並みと、その緑に囲まれた小さな盆地に点在する日本家屋の絶妙のバランスというか、不思議と落ち着く雰囲気と言うか、言葉では表現しにくいのだが、なぜかすごく良かった。


松下村塾の内部。木造瓦葺き平屋建ての小舎だ。中には、塾生で後生に名を残した人物(久坂玄瑞、高杉晋作、吉田稔麿、伊藤博文、山県有朋、前原一誠、品川弥二郎、山田顕義など)の写真が掲げてあった。

長州藩主・毛利吉元が作った藩校、明倫館。今だに現存するだけでなく、なんと!現在も明倫小学校の校舎として使用されている。ここに通う子供達は幸せ者よのう。

高杉晋作の生家。この辺りは、まるで江戸時代にタイムスリップしたような町並みだった。そして驚くことに、周りの家はおろか、この高杉晋作の生家に、今でも人が住んでいる。

中原中也生誕地の石碑。まるでエリック・クラプトンとジョージ・ハリスンか?という、小林秀雄との三角関係など、波乱に満ちた人生になぞらえて読む中也の詩は心に染み入る。ぜひご賞味を。

津和野からの帰り道、やたら望遠レンズを持った人が多いなと思ったら、このSLが目当てのようだった。せっかくなので、一緒に混じって撮影してみた。

これも津和野の帰り道、古い校舎の側にたくさんの鯉のぼりがたなびいていてので撮影してみた。ここもそうだが、萩の町中でも立派な鯉のぼりをたくさん見た。

千本以上の朱塗りの鳥居のトンネルを通り、日本五大稲荷神社に数えられている津和野の太鼓谷稲成神社に登る。すると眼下には静かな城下町の町並みが広がっていた。この眺め、素晴らしい。

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