東京3日目。(1997.04.11)

東京3日目。
 本当は今日帰ろうと思っていたのだが、約束していた人が今日の晩でないと駄目だというのでとりあえず居る。
 昼間は予定していた通り横須賀へ戦艦三笠を見にいく。三笠は日露戦争で憎きロシアのバルチック艦隊を打ち破った、日本連合艦隊を指揮する東郷平八郎司令長官が乗っていた船だ。
 天気も素晴らしく、当時の戦艦としては巨大なその雄姿(全長132m)を見て僕は感激した。まずは、後ろから離れて。そして横から、前からとその雄姿を堪能した後は、艦内へ潜った。
 艦内は思った以上に当時の資料が掲示されており、たっぷりと時間を費やして見回った。旅順での乃木将軍とステッセルとの写真や戦闘写真など。そして艦隊に従事する兵隊の写真。また、秋山真行が作戦を練ったと言う部屋や、東郷長官の寝室など見どころ満載であった。
 中でも一番興味を惹いたのは、日露戦争開戦について思い悩んでいた明治天皇の枕元に立ち、日本国をお守りいたしますと言ったと伝えられている坂本龍馬の掛け軸だった。それらを見て、何故か分からないが戦慄を覚えた。
 次は船上だ。激戦の中、東郷長官が微動だにしなかったという艦橋に立った。そこには当時長官が立っていたという足跡も残されており、僕も当然そこに立った。すると僕の目には日本海が、そして6キロ先にはバルチック艦隊の姿がまぎれもなく見えたのである。あんまり書き過ぎると不信に思われるかもしれないが、とにかく行って良かった。
 たっぷり満喫した後は、東京に戻り銀座で今日飲みにいく人の連絡を待った。今日の面子は元リクルートで今は東京の電通で活躍する元上司の絹谷氏と、東京のリクルートで働いている山川氏だ。山川はまだかかりそうなのでとりあえず絹谷さんと行く。
 しばらく飲んでいて、この4月に東京へ転勤になった角井を呼び出そうということになり、電話する。すると彼は今日大阪に一旦戻らなければいけないらしい。じゃあ僕と一緒なので朝まで飲もうということになり、3人で行く。
 3軒目でようやく山川氏が登場。結局朝の4時半まで飲み続け、寒い中東京駅で始発を待つハメになった。もちろん角井と一緒である。(つづく)
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