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オススメ度 : ★★★★

この小説のテーマは何だろう。兄と腹違いの妹（かどうかも分からない）二人の恋愛小説だと思えばいいのだろうか。あるいは、ゲイやレズや兄妹という枠を超えた、人と人との愛の話だろうか。出生の呪縛とその解放だろうか。宮本輝では記憶にないミステリー調で進んで行くのだが、結局答えは謎のままだ。しかし、それでいいのだろう。人生に正解はない。自分が感じることが答えだ。違う言い方をすると全ての答えは自分の中にあるのだから。