book
December 07, 2011
[2011:020]ケルト巡り/河合隼雄

オススメ度 : ★★★★
ケルトとは、紀元前ヨーロッパに広く分布していたインド・ヨーロッパ語族に属する民族のこと。ケルトにまつわるものに触れることは、キリスト教以前のことを知るとともに、「キリスト教以後」の「これから」を考えるために役に立つのではないか、それは日本人の生き方への示唆をも抱合しているのではないか、というのが本書の主題。ただ堅苦しいものではなく、著者のイギリスのアイルランド地方の旅のメモのような気軽さが読みやすさを誘っている。しかし、アイルランドに残るケルト文化や神話が、日本神話や神道を酷似していて大変興味を覚えた。それは、自然との共生であり、自然への畏怖と神格化(八百万の神)であり、無意識と繋がるような生き方や、父性原理と母性原理など・・・。これを読み、改めて日本という国の素晴らしさを感じずにはいられなかったし、その源流はキリスト以前のヨーロッパにも存在していたという事実は、驚きだった。知人に進められた本だったが、とても興味深く読むことができ、ケルトについて、さらに詳しく知っていきたくなった。
skmt | 11:08 | book | Comments(0) | トラックバック(0)
November 16, 2011
[2011:019]日輪の遺産/浅田次郎

オススメ度 : ★★★★
いろいろな見所はあるものの、何より興味を持ったのは、登場するマッカーサーという人物であった。大東亜戦争に関連する史実を描くにあたり、マッカーサーは当然ながら欠かすことの出来ない主役クラスのキャストではあるものの、そこに登場するのは、あくまで史実としてマッカーサーであり、その息づかいを感じられるようなものではなかった。本書では、マッカーサーから奪った(マッカーサーからすれば奪われた)時価200兆円の財宝を巡る話だけに、マッカーサーの表情やジェスチャーまでを想像することができ、新鮮かつ興味深く読み進めることが出来た。それだけに、読むにつれ、「もしかしてこれって本当の話?」と疑ってしまう自分がいたり・・・。
skmt | 16:53 | book | Comments(0) | トラックバック(0)
November 16, 2011
[2011:018]アルトリ岬/加地将一

オススメ度 : ★★★★
「買ってはいけない住宅」「借りた金は返すな」などのビジネス書から、秘密結社フリーメーソンの深部に迫った「石の扉」や、坂本龍馬の暗殺犯を特定した「あやつられた龍馬」、明治天皇にまつわる驚愕すべき事実を記した「幕末維新の暗号」などの歴史小説で知られる加地将一。そんな氏の、異色作とも言えるのが同書である。冒頭、「人は何のために生きるのか」という文言から始まるこの小説は、主人公である、自信のない中年男のリストラに始まり、妻の浪費癖、息子のひきこもり、娘の放浪癖などなど、これでもかというほど不幸に見舞われる家族の話なのだが、最後は、ほっこりとした気分に浸れる「癒し & カウンセリング小説」だ。宇宙の根源は愛である、という信念のもと、自己啓発セラピストも勤めるこの加地将一、なんだか今後目が離せない存在になりそう。
skmt | 15:48 | book | Comments(0) | トラックバック(0)
September 28, 2011
[2011:017]ママチャリお遍路1200km/本田亮

オススメ度 : ★★★★
東京の大手広告代理店に勤める著者とその仲間達が、有給休暇をやり繰りして、ママチャリでお遍路さんを走破する話だ。徒歩で回るのに比べて、自転車だと半分程の日程で済むのだが、サラリーマンがゆえに一回での1200km走破は当然無理なので、多忙の中、東京から何度も四国を訪れながらチャレンジしていくことになる。しかし、大手広告代理店勤務でいい歳のおっちゃんとなれば、それなりの役職でもあるだろうし、打合せだプレゼンだと嵐のような忙しさで、超多忙なんて言葉では済まないくらいに忙しいのだろうに、それでも根性で無理矢理休みをとって四国を訪れ、怒濤のごとく突き進んで行く様はとても愉快だ。いい歳のおっちゃん達が集まって、本当に楽しそうにお遍路を進んで様子を見て、ある意味羨ましく、仲間を持つ素晴らしさを読む度にひしひしと感じていた。やっぱり歳いけばいくほど、友人が大切だよな。
skmt | 18:08 | book | Comments(0) | トラックバック(0)
September 28, 2011
[2011:016]インドで「暮らす、働く、結婚する」/杉本昭男

オススメ度 : ★★★
去年、インドがらみの調査の仕事が入りそうになり、その際に紹介してもらったのが、この本の著者だった。結局その仕事は入らずだったので、お会いすることなく、メールで何度かやりとりさせて頂いただけで終わったのだが。で、この方、インドの大学で学び、そのまま大学で日本語教師となり、学生であったインド人女性と結婚し(恋愛結婚が1%未満のインドでは驚異的なこと!)、日本企業などを相手としたコーディネート業や、レストランを経営しているという。何度かインドに行き、その魅力にすっかりはまってしまった自分ではあるが、こんな芸当はとても真似できない。よほどインドに縁があるのだろうなぁ。インドは、呼ばれたものしか行けないと、よく言うが、この方、呼ばれてそのまま・・・みたいな。
skmt | 11:32 | book | Comments(0) | トラックバック(0)
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