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オススメ度 : ★★★

「日本初のマフィア組織『銀総会』を率い、大物ヤクザさえ震え上がらせた男」それが、この参武狼のキャッチフレーズだ。その存在を知ったのはTV番組「アウト×デラックス」。優しそうな表情からは想像もつかないが、なにせ興味を持ってこの本を購入した。その中身は、邪魔なヤクザは組ごと潰し、闇金融、武器売買、ハッキング、当たり馬券偽造、ヤクザからの抗争請負、企業恐喝など、そうまるで、何やらの総合商社だ。他の人の書評を見ると、本当かどうか疑わしいと言う人も居たが、いいではないかフィクションでも・・・、北野武の映画を見ていると思えばいい。いやぁ、凄いな。世の中にはいろんな人が居るわ。

オススメ度 : ★★★★

「孤高の居酒屋評論家」太田和彦氏。その氏による居酒屋論や、なぜ居酒屋評論家になり得たのかなどが紹介されている。氏の居酒屋論は、まさに納得することばかり。店に何をしにいくか、店で何をするか、店主とどう関わるのかど、まさにこれ以上ない指南書。全くその通り！と脱帽したり、｢それがなかなか出来ないんだよな｣とため息ついたり、｢そうか、そうだったのか！｣と大きく相づちを打ってしまう。粋な大人な男になるには、居酒屋との付き合い方を極めるのが一番という結論に達した。まだまだ青二才。学ぶことが多い。

オススメ度 : ★★★★

昔から、昼飯ならともかく、晩飯を一人で食べに行くことができない体たらくな自分。一人飲み出来る人が心底羨ましいのだが、最近、少しづつ出来つつある（気がする）。それが出来るようになったキッカケがこの本だ。良く知った大好きな旅先でが最高なのだが、太田氏のように、飲みに行くのにどっぷり一週間とか旅には行けない。しかし、関西には、京都という旅気分で行ける素晴らしい場所がある。もちろん神戸も良いが、自分的には、なんとなく飲むなら京の町。しかも一人でというイメージなのだ。その京都に行く機会が多いのが嬉しい。とにもかくにも、太田氏には多大なる影響を受けているだが、まずはできるだけ多くの立ち飲み屋に行きたいと思う、今日この頃だ。

オススメ度 : ★★★★

最近、完全に太田和彦にどっぷりとはまっているのだが、「日本全国いい店」探訪の結晶！これを超える居酒屋ガイドは絶対にない!!　と言われる名書。神戸の店があんまり載っていないのが少し残念だが、とりあえず、関西圏は制覇したい。太田和彦万歳！

オススメ度 : ★★★★

先日読んだ、前田慶次を取り上げた、隆慶一郎の「一夢庵風流記」を読んですっかり虜になってしまい、次に手に取ったのがこれ。タイトルから想像される通り、本物の大御所徳川家康は実は暗殺され、影武者が本物の変わりを務めていくという話。関ヶ原の戦いで、石田三成の参謀にして石田軍随一の猛将で知られる島左近の命で徳川家康が暗殺される。そこから、影武者徳川家康が、島左近と共に、豊臣家の安泰を画策し、徳川二代将軍秀忠らと争いながら、大御所政治を推進していくのだが、いくつかの歴史の矛盾や、解釈しようのない事柄が、「徳川家康は影武者だった」という視点から見ると、見事に正しく収まっていく。結構な長編なのだが、どんどん引き込まれていき、時代小説・歴史小説家と言えば、司馬遼太郎を筆頭に、池波正太郎や、藤沢周平らが思い浮かぶし、結構読み漁ってきていたのだが、いまになってこんな凄い作家と巡り会えたことは幸運だった。歴史好きには是非読んで欲しい名書だ。