diary

August 31, 2011

移ろいやすく、取るに足らないもの

前回から大分空いてしまったが
何を書こうとしてたんだっけ?

そうそう、

行き先は見えてきたのだが、
そこに到達するのがとにもかくにも難しく、
もどかしく、自分に負けそうになることも多い・・・

の続きだったな。


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小学生の頃だったか、
よくこんなことをぼんやりと考えていた。

自分という感覚って一体何なんだろう?って。
(存在の謎を追求するのが、小さい頃からのテーマだったから)

自分以外は、すべての人が自分ではなくて(当たり前だが)、
自分だけが自分。とすると、

この世の中って、
自分であるか、自分でないかの
2つの感覚に分かれるんだな、って。
(これもごくごく当たり前のこと)


そう漠然と考えていくと、
その2つの感覚の違いがとても不思議に思えてくるのだ。

自分は、まるで着ぐるみの中から
世の中を覗いているような感覚で、
色んなことを見て聞いて経験して、
そして、様々な感情が湧き起こってくる。


自分の目から見える、感じることは、
全てその着ぐるみを着ている自分を
中心として<在る>のだが、

自分以外の他人は、

その人に興味関心をもたなければ、
それは存在していないことになる。


つまり、逆に言うと、
自分を中心としてすべてが存在しているということ。

また、
もしある瞬間、自分が別のある人にすり替わったとしたら、
今まで自分の中にあった様々な感情や感覚は、
誰かが興味を持たなかったら
存在しないも同然のモノということになる・・・。


となると、
すべての感情・感覚(あるいは存在)は、

全部が全部、あやうく、移ろいやすく
取るに足らないものになる。

・・・という結論に至って、
このモノ思いは終了するのであった。


この感覚分かるだろうか?
文章に書けば、何のこっちゃ分からないかもしれないが、
当時は、こう考え続けて、

「虚しくなったり」
「悲しくなったり」
「厭世的になったり」

した訳ではなく、ただ「そうなんだ・・・」と
事実として、そのままに捉えていた。


すべての存在は、自分が作り出したものであり、
自分が大事と思っている、様々な感情や思いは、
[移ろいやすく、取るに足らないものなんだ]と。


いまになって、
この感覚はとても大事なことなんだと分かる。

この感覚が腑に落ちると、
妙な執着がなくなり、平淡な気持ちになれるだけでなく、
何か大きな存在の中に優しく抱かれているような気分になる。

まるで、

普段は家に居ても感じないのだが、
外で大雨が降っていたりする時に部屋の中に居ると、
妙に何かに守られているような気分になることと似ている。

依存したり委ねたり甘えたり阿たりする感覚とは違う、
それぞれが自立しながらも、一体感を感じる瞬間だ。


また長くなってきたな。

続く・・・。

skmt | 15:52 | diary | Comments(0) | トラックバック(0)

August 04, 2011

死にたくなる

先日、会社を経営する友人と飲んでいたら、
その友人が、意外にもこんなことを言った。

---

 会社をやっていると、
 従業員の給料や銀行への返済やら、
 資金繰りの心配と、この先の不安やらで、
 正直、死にたくなることがある・・・。

---

どちらかというと思い詰めるようなタイプではなく、
比較的、楽天的な彼がそういう言葉を言ったことに
正直、驚いた。


そして、ついこの間、
経営者を相手にコンサルティングをしている
先輩と飲んでいると、その先輩がこんなことを言い出した。

---

 いろいろ大変なことがあっても、
 あまり自殺したいと思ったことがないんだ。

---

昔から、自分が納得するまでストイックに、
かつ精力的に仕事をこなすその先輩から、
自殺というキーワードが出たことにとても驚いたが、

これは裏を返せば、仕事で相対する経営層の方々が、
その、死や自殺というキーワードに近しいというか
従業員や、その家族の生活を背負いながら経営しているように、
死や自殺というキーワードをいつも背負い込んでいる
ということの暗示なのだろう。


それらを聞いて思ったのは、

「みんな同じなんだ・・・・」

そう、
自分はというと、
死にたくなることなんてしょっちゅうだ。

プレッシャーのかかる
会社経営をずっとやってきたから・・・、
ということも勿論あるが、

正直、ずっと
「生きていくのって本当に大変だ」
と思って今まで来たし、

中学時代なんて、
三島由紀夫の本にどっぷりはまっていて、
「日本男児たるもの二十歳になったら自決せすべし!」
と訳の分からないことを思っていたり・・・。
それは半分冗談だが(半分は本気で思ってた?)、
というか本題とは関係ない話だが。

「死んだら全てが終わる」という死生観から、
「死が最終ではない、魂は死なない」と確信してからは、
死が怖くなくなった分、逆に「生」に対する執着が薄れてきたり・・・。

また、

「もっとお金を稼ぎたい!」
「もっと会社を大きくしたい!」
「あれが欲しい!これが欲しい!」

という、分かりやすい目標があった時は、
まだ、がむしゃらにやってこれたのだが、

「人生お金じゃない(年収が増えても、余計虚しさが募るだけ)」
「やりたいことが明確じゃないのに会社を大きくしても仕方がない」
「見えるもの(物質)が価値じゃない、見えないものにこそ真実がある」
「他人と比べても意味がない(見るべきもの、知るべきものは自分)」

と、尽きることのない欲求から
少しだけ解き放たれたというか、
少しだけ成長したのは良かったのだが、

その分、別の迷いや悩みが生まれたというか、

行き先は見えてきたのだが、
そこに到達するのがとにもかくにも難しく、
もどかしく、自分に負けそうになることも多い。


で、要するに何が言いたいかというと・・・・



(長くなってきたので続きは次回)

skmt | 18:18 | diary | Comments(0) | トラックバック(0)

August 02, 2011

八年振りに富士登頂

八年振りに富士山に登った。

今回の富士山は・・・
そりゃもう辛かった。

実は、登山三日前に渋谷駅の階段で転んで
思いっきり腰を捻ってしまい、
次の日は、激痛で殆ど動けなかったほどだったのに、
今更延期する訳にもいかない!(いつものように幹事だし)と、
治療してもらっていた病院にも内緒で、強行敢行したのが
辛かった最大の理由だ。
本当にずっと腰が痛く、その腰を庇うため、他の色んな所も痛くなり
という悪循環で、登りも下りも(下りの方が数段!)辛かったという訳だ。
当然ながら、前回に比べて格段に体力も落ちているだろうし。

そんな訳で、本当に辛くて辛くて、
下山しながら、もう当分、富士山には行きたくないと思った。
(前回もそう思ったのだが・・・)

ただ、
前回は、頂上で御来光を見られず仕舞いで、
今回も、天気予報や、前日の天気の雰囲気では、
御来光を見ることを殆ど諦めていたのだが、
というか、御来光より何より、マジで天気が悪そうだったので、
腰のこともあり、中止か延期にしようかと思ってたくらいだった。

ところが、八合目五勺にある宿に着いた頃から、
雲一つない天気になり、翌朝(二時に宿出発)頂上を
目指すまでの間の星空はそれはもう美しかったし
こんなキレイな星空を見たのは、小笠原諸島に行って以来だった。
そして、雲海から上がる御来光は、本当に
これ以上ない素晴らしいものだった。

皆で言っていたのだが、本当にツイていた。

あと、言わずもがなだが、
下山後の温泉とビールが最高だった。

気心知れた昔馴染みの友人達と、
いろんなことを共有できたという意味では
こんな楽しい時間はなかったし、
そんなこんなで言うと最高の登山だった!

改めて、どこに行くにも、
誰と行くかが最も重要と再認識。

(何をやるかも大事だけど、誰とやるかも大事ってのと一緒だね)


ーーー


ところで、渋谷駅で転んだ理由だが、
池袋で待ち合わせがあり、山手線に乗っていくつもりが、
車両点検で目白・池袋間が動いていないとアナウンスがあり、
それで待ち合わせに遅れたらマズイ!と、渋谷駅で急いで
副都心線に乗り換えようと、走って階段を下りたためだ。
(要するに不注意なんだけど)

池袋での待ち合わせは、
ずっと行きたかったバー「たまにはTSUKIでも眺めましょ」
に連れて行ってもらうためだった。

「たまにはTSUKIでも眺めましょ(略称・たまTSUKI)」とは、
書評にも書いている、「減速して生きる―ダウンシフターズ」
の著者がやっているバーだ。

ずっと行きたかったものの、
一人では行く事が出来ず(一人でどこにも行けない小心者)、
かと言って誘うような人も思い当たらなかったので、
誰かに本を読ませて行くか、と思っていた矢先、
長らく会っていない知り合いが、なんの拍子か、
久しぶりにこのサイトに訪れてくれ、書評を読んでくれ、
一緒にバーに行きませんか?と約数年振りにメールをくれたのだ。

しかも聞くと、
連絡をくれた知人は、本を読んで、とか、バーに行ったことがある、とか
のレベルじゃなく、著者と数年前から千葉で一緒に
田んぼをやっているほどの知り合いだという。
なんという奇遇だろう!驚いた。
とりあえず、まずは、旧交を温めるために飲みに行った後、
近々、「たまTSUKI」に行く約束をしたのが今年の2月。
ところが、すぐ例の震災があり、今の今になってしまったという訳だ。

行ってみて、
本で読むイメージよりも、
広くておしゃれな店だった。

家からもっと近ければ
もっと頻繁に行けるのにな。

ーーー


前の富士登山記はこちら

「減速して生きる―ダウンシフターズ/髙坂勝」の書評はこちら


ーーー

fuji_2011_1.jpg
前回の富士宮ルートからではなく、今回は須走ルートから登頂へ。

fuji_2011_2.jpg
宿泊先である、八合五勺にある宿に到着したら、雨がやみ、影富士が現れる。

fuji_2011_3.jpg
満天の星空から、だんだんと空が白み始め、美しい色彩に。

fuji_2011_4.jpg
こんな美しい御来光を拝めるなんて本当にありがたい。

fuji_2011_5.jpg
山頂から雲海を望んでいると、まるで別世界に来たよう。

skmt | 19:20 | diary | Comments(0) | トラックバック(0)

July 12, 2011

照英が熱い!

先週、有志で借りている田んぼの草刈りと
ジャガイモ掘りに、山梨まで行ってきた。

その前の週は、湘南・辻堂に行き
地引網イベントに参加。

と自然づいている今日この頃。

山梨は初めて行ったのだが、
安曇野を感じさせる
なかなか良いところだった。

そして、その山梨から
つまり北側から初めて富士山を見たのだが、
その悠々たる姿は、どこから見ても素晴らしかった。

そんな訳で、この夏
二度目の富士山登山に行くべし!
と思っていたのが、
さらにモチベーションがアップした。


ところで、
先日神戸に戻っての飲み会、
(関西に戻ると殆ど飲みに行っている訳だが・・・)
久しぶりの面々でとても楽しかったのだが、
そこでいろいろ教えてもらった中で、

最近、照英が熱い!ということで
教えてもらったネタが最高だった。
照英がいかに熱いかということを示す画像は以下の通り。


 ・照英が火だるまになりながらも消防車を奪っている画像
 ・照英がミサイルにつかまって隕石から地球救う画像
 ・照英がイルカに乗って海賊とバトルってる画像
 ・照英がマリリンマンソンと結婚した画像
 ・照英がマツコデラックスの着ぐるみ脱いでる画像
 ・照英が中華鍋で泳いでる画像
 ・照英が泣きながらオムツ付けてたまごかけごはん食べてる画像
 ・照英が泣きながらホームセンターでカート押してる画像


画像は、こちらをどうぞ。

skmt | 11:27 | diary | Comments(0) | トラックバック(0)

June 15, 2011

出会いは必然

神戸に居る頃は、ほとんど毎週
出張で東京に行っていたのだが、

今は、逆になっている。

昨日、東京でアポがあったため
関西から戻ってきたのだが、

今週もまた日曜から関西へ出張だ。

先月なんて、
東京に居たのは一週間だけだったし・・・

こんな感じだったら、
関西に基盤を置いた方がいいのだろうか?



ところで、
本当に驚くような場所で
驚くような人と出会うことがあるのだが、

そういえば、GW中も、
5年以上も会ってなかったR時代の先輩と、
神奈川県の宮前平という所にあるラーメン屋さんで
バッタリ出会ったりってのもあったな。

昨日、銀座線に乗っていたら、
昔、神戸でよく飲みに行っていたのだが、
ここ数年会ってなくて、ついこの間久しぶり東京で会った、
今ではプリン屋さんの社長をやっている友人と
バッタリ出会った。

それが、なんだがわからないが、
すごい縁を感じる会い方だった。

そして、何より
その前の日の神戸での飲み会もそうだった。

3名で飲んでいたのだが、
会いたいなと思ったら、向こうからメールがやってきて、
何年も会っていなかったのに、久しぶりに会うと、
人生を大きく転換させるようなことをおっしゃり、
それがいちいち的を得ていて、感動を呼ぶ・・・。
そしてそれらが三者三様に、不思議と絡み合っている。

人との出会いは不思議であると同時に、
すべて必然であるなぁと感じる。また、
タペストリーのようにすべてが網の目のように
関わりあっていると、改めて感じてしまうような
出来事が多い・・・今日この頃。


masa_01.jpg
大阪・梅田でシステム会社をやっている高校時代の親友の会社で撮影。
作ったのは、社長である友人。昔から器用だったからな。

masa_03.jpg
ちなみにこの会社、自転車や子どものランドセルや老人にセンサーを付けて、
駐輪場管理や、子どもの安全確認や、老人の安否確認を行うなど、
非常に社会貢献度の高いシステム構築を得意としている。

masa_02.jpg
ここにはなかったが、猫バスも作ってらしいが、力作すぎて、取引先の会社が、
制作費の代わりに、これが欲しい!って持って行ったらしい。

hisa_02.jpg
こっちは、神戸の飲み友達が、メキシコ雑貨・中南米雑貨をオープンさせたので、
その開店祝いに、三ノ宮寄ったついでに訪れた。

hisa_01.jpg
店の名は、「mano(マノ)神戸」。サイトはこちら

hisa_03.jpg
想像以上に可愛らしい店でした。

hisa_04.jpg
これがオーナーでのんべえのヒサ。

hisa_05.jpg
十字架のモチーフが多かった。

hisa_06.jpg
ドクロも可愛い。

skmt | 22:53 | diary | Comments(0) | トラックバック(0)

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